なた豆が口臭対策に有効って本当?(1)~そもそもなた豆って何?

最近よく聞くなた豆って、どんな豆?

最近、ドラッグストアや通販で目にする「なた豆」の歯磨き粉。口臭対策や口臭予防を目的としているようですが、本当に効いているのでしょうか?

そもそも、なた豆ってどんな植物なのでしょうか?皆さんは知っていますか?

なた豆は、東南アジア原産のマメ科の一年草です。
とても大きく育つ植物で、豆の入っている莢(さや)でも30cm~50cmになるほどです。
なた豆はその莢の形が鉈に似ていることから「鉈豆」と書きます。刀の形にも似ていると言われているので「刀豆」と表記していることもあります。

中国では古くから、漢方の原料として作られてきました。主に膿み出しに使われていたようです。原産国である東南アジアでも、食用・薬用両方の目的で栽培されているようです。

日本には、江戸時代に伝わったと言われています。特に東南アジアや中国との交易があった薩摩藩あたりで栽培されていたようです。
現在では、薩摩地方(鹿児島県)以外でも栽培されていますが、需要が増えてきたからなのか、中国や東南アジアからの輸入量も増えているようです。

あまり馴染みのない植物ですが、実はこっそりと結構身近な食べ物に入り込んでいます。それは、福神漬けです。福神漬けの中に入っている、ちょっと縁の黒いものが混じっていますよね?あれはなた豆の莢なのだそうですよ。
食用には、若くて柔らかい莢の部分を使うのだそうです。

では、豆はどうするのかというと、勿論食用として使われることもありますが、粉末状にしてお茶にすることが多いようです。

なた豆はどんな場所で作られているの?

なた豆の原産地は東南アジアです。現在でも、東南アジアでは食用・薬用として、また輸出用として栽培されています。
中国でも、漢方薬の原料として、輸出用・食用として栽培されています。

では、日本国内ではどうでしょうか?
江戸時代には薩摩地方での栽培が盛んでした。現在でも、薩摩地方が主な特産地となっています。
東南アジア同様、暖かい気候のほか、桜島からの火山灰に覆われた土地での栽培が、マメ科の植物には適しているようです。
莢の長さが50cmになるのは、薩摩地方で栽培されたなた豆だけなのだそうです。

その他の産地としては、丹波地方(兵庫県)、大山(鳥取県)、静岡県があります。

なた豆の原産国のように、「熱帯気候」が栽培に適した気候と言えます。暖かいだけでなく、「乾燥しない」ということも重要な要素のようです。

なた豆は食べられるの?

「乾燥」さえ気を付ければ、家庭でもなた豆を育てることが出来るそうです。
そのため、家庭菜園で育てる人も増えてきていると言います。
もちろん、なた豆の薬効を期待してのことでしょう。

では、なた豆は食べることが出来るのでしょうか?

なた豆には、

  • 白なた豆
  • 赤なた豆
  • 高なた豆(つる性の多年草)
  • 立なた豆(半つる性の一年草)

といった種類があります。この中で食用となるのは白なた豆です。
ほかの種類、特に高なた豆と立なた豆には強い毒性があるので、食用には適しません。ホームセンターなどには、これら毒性が強い種類のなた豆の苗も売っていますので、間違って食べないように気を付けなければいけませんね。
赤なた豆にも毒があるので、そのままでは食べられません。

白なた豆にも毒はあるのですが、通常莢が青く若いうちに収穫して調理をするので、毒はかなり弱くしかも熱処理で無毒化しますから、問題はありません。
莢が青く若いうちに収穫するということは、さやえんどうと同じような状態だと思ってもらえばいいかもしれませんね。

豆の収穫は、莢が枯れて茶色くなってからとなります。
大豆の収穫と同じです。莢が枯れる頃には豆がしっかりと育っているので、豆を収穫するのは莢が枯れてからとなります。

 

なた豆の食べ方

青く若い莢は、実は柔らかくてとてもおいしい食材です。
口臭予防として知られるなた豆を、普段の食事にもとりいれてみてはいかがでしょうか?

福神漬けにはすでになた豆が入っています。そこで、普段の食事の中で食べているたくあんや糠漬けの代わりとして、福神漬けを取り入れれば、それだけでも口臭対策になります。

収穫したなた豆は、さやえんどうと同じようなものなので、普段さやえんどうを使っている料理に、代わりとして入れてみてもいいのではないでしょうか?
ただ、なた豆は30cm以上の大きさになるので、普通のさやえんどうよりも食べごたえがありますね。

なた豆と豚肉の炒め物の作り方
  1. なた豆を塩を入れたお湯で5分ほど茹でる
  2. 茹でたなた豆を、斜めに切る(食べやすい大きさで)
  3. フライパンで豚肉を炒める
  4. ズッキーニを入れてさらに炒める
  5. 切ったなた豆も入れて炒める
  6. 味付けをする

野菜炒めと同じなので、味付けはお好みで大丈夫です。ズッキーニが入っているので、洋風に仕上げてもいいですし、ズッキーニの代わりにほかの野菜を使って、和風・中華風なども美味しいですね。

なた豆は、普通の野菜として使うことが出来るので、様々な料理に使えます。